今回は、CB1100のバッテリー交換を行ったので、その手順をまとめました。バイクのバッテリー交換はバイクショップでお願いすることもできますが、自分でやってみたい方の参考になればと思います。
本記事の内容:
- バッテリー交換のタイミングは?
- 交換作業に必要な道具は?
- どんな作業手順になる?
- 自分で実施するメリット/デメリットは?
バッテリー交換の作業自体はそんなに難しいものではないですし、他のバイクでも何度か実施しているので、今回も特に問題ないだろうと思っていました。
ところが、多くのバイクがそうであるように「バッテリーはシートの下に格納されている」と思ってシートを開けると、バッテリーが見当たらず、「あれ、バッテリーはどこ?」となりましたので、バッテリーの格納場所も後述の交換手順の中で説明します。
<筆者プロフィール>
・会社勤め35年、ITエンジニア
・バイク歴13年
・原付から1800ccツアラーまで経験
・所有したバイクの台数は11台
バッテリー交換を自分でやるメリット/デメリット
メリット
まず、バッテリー交換を自分で行うメリットは
- 普段あまりチェックしない箇所を自分の目で確認する機会になる
- 自分の好みのバッテリーを選べる
- バッテリーを比較的安く調達できる
- 自分のスケジュールでバッテリー交換ができる(予約や空き状況の確認が不要)
といった点が挙げられます。
デメリット
一方で、自分で作業するデメリットとしては、
- 作業の手間がかかる
- 作業場所を確保する必要がある
- 使用済バッテリーの処分方法を確保する必要がある
といった点があります。これがバイクショップに依頼する理由にもなりますね。
特に3つめの「使用済バッテリーの処分方法」ですが、多くの自治体では家庭ゴミとしては回収してもらえないため注意が必要です。
バッテリーはいつ交換する?
バッテリー交換のタイミングについては、明確な正解があるわけではないと思っていますが、一般的な判断基準として以下のようなものが挙げられますかね。
- 車検時や点検時に「交換した方がいい」と勧められたとき
- 一定の距離を走行したら交換する
- 一定の期間が経過したら交換する
- 実際に電圧を測定し、低下していたら交換する
- セルモーターの回転が弱くなったと感じたら交換する
私の場合、セルモーターの回転が弱くなってきたタイミングで交換することが多いです。バッテリーの寿命は、使用状況に大きく左右されるため、一概に「○年」とは言えず、交換の判断が難しいですね。
これまでに所有したバイクのバッテリー使用実績について、記事「製品レビュー:バイクのバッテリー寿命はどれくらい? 実際の使用データをもとに考察」にまとめているので、参考にしていただければと思います。
バッテリー交換に必要な道具
必要な道具は、基本的にはプラスドライバー1本です。
ですが、CB1100の場合は個人的にはラチェット式のレンチセットをおすすめします。
バッテリーが設置されている場所の関係で、ドライバーで作業するスペースが限られてしまうため、レンチセットなどを使ったほうが、作業がスムーズに行えます。

使用バッテリー
今回使用したバッテリーは、GSユアサの「YTZ-14S」にしました。
バッテリーは、複数のメーカーから互換製品が提供されているので、どれを使用するか迷うところですが、今回は最も信頼性が高いと個人的に考えているGSユアサ製にしました。所有するCB1100が2012年モデルで、そこそこ古くて走行距離も5万キロを超えているので、少しでもトラブルの可能性を減らしたかったためです。入手可能なバッテリーの中で最も高価だったので、ちょっと迷いましたけども…。

交換手順
バッテリー交換作業の手順を、順追って説明していきます。
シートを開ける
下の画像はシートを開けた状態のものです。バッテリーは見当たりません。
矢印の部分の下(ETC車載器と工具セットの下)に格納されています。

工具セットとETCをのける
ETC車載器と工具セットをのけると、カバーが見えます。

カバーをはずす
カバーはネジ1箇所とクリップ1箇所でとまっているので、それを外して、カバーを取ります。

バッテリーをはずす
ようやくバッテリーが見えましたのではずしていきます。
工具はプラスドライバー1本で良いのですが、お勧めはラチェット式レンチです。手元のスペースが限られているので、ボルトを緩める形で作業したほうが簡単だと思います。
バッテリーを外す時の順番は、マイナス側を先にはずして、後からプラス側を外す順番ですので、ご注意ください。

バッテリーを取り出す
配線を外せたらバッテリー本体を取り出します。

取り出したバッテリーは台湾ユアサ製。長らく働いてくれたので、少しくたびれ感がありますかね。

新しいバッテリーを取り付ける
新しいバッテリーを取り付け、これまでと逆の手順で装着していきます。
元通りに装着が完了したら作業は終了です。

使用済バッテリーの処分方法
バイクのバッテリーは家庭ゴミとしは回収してもらえない自治体がほとんどだと思います。バッテリーの廃棄には次ような方法がありますので、利用しやすい方法で回収してもらいましょう。
- バッテリーを購入した店舗に回収してもらう
- 廃品回収業者に依頼する
- バイク用品店やバイクショップに回収を依頼する
私の場合、バイクの車検や点検、整備などを普段お願いしているバイク屋さんが引き取ってくれるので、毎回そちらにお世話になっています。
まとめ
CB1100のバッテリー交換は、バッテリーの格納場所が少し分かりにくいものの、作業自体は難しくありません。適切な道具と手順さえ押さえておけば、自分でも安心して交換できます。
自分で交換することで、車体の状態を把握したり、費用を抑えたりといったメリットも大きいです。ただし、使用済バッテリーの処分方法には注意が必要なので、あらかじめ回収手段を確認しておくとスムーズです。
ぜひ、自分のバイクと向き合う機会として、バッテリー交換に挑戦してみてはいかがでしょうか