フォルツァ(MF13、2018年モデル)のバッテリー交換を行ったので、その手順をまとめました。バイクのバッテリー交換はバイクショップでお願いすることもできますが、自分でやってみたい方の参考になればと思います。
本記事の内容:
- バッテリー交換のタイミングは?
- 交換作業に必要な道具は?
- どんな作業手順になる?
- 自分で実施するメリット/デメリットは?
フォルツァのバッテリー交換作業は、他のバイクと比べても難易度が低いですので、ぜひチャレンジしてみていただきたいです。
<筆者プロフィール>
・会社勤め35年、ITエンジニア
・バイク歴13年
・原付から1800ccツアラーまで経験
・所有したバイクの台数は11台
バッテリー交換を自分でやるメリット/デメリット
メリット
まず、バッテリー交換を自分で行うメリットは
- 普段あまりチェックしない箇所を自分の目で確認する機会になる
- 自分の好みのバッテリーを選べる
- バッテリーを比較的安く調達できる
- 自分のスケジュールでバッテリー交換ができる(予約や空き状況の確認が不要)
といった点が挙げられます。
デメリット
一方で、自分で作業するデメリットとしては、
- 作業の手間がかかる
- 作業場所を確保する必要がある
- 使用済バッテリーの処分方法を確保する必要がある
といった点があります。これがバイクショップに依頼する理由にもなりますね。
特に3つめの「使用済バッテリーの処分方法」ですが、多くの自治体では家庭ゴミとしては回収してもらえないため注意が必要です。
バッテリーはいつ交換する?
バッテリー交換のタイミングについては、明確な正解があるわけではないと思っていますが、一般的な判断基準として以下のようなものが挙げられますかね。
- 車検時や点検時に「交換した方がいい」と勧められたとき
- 一定の距離を走行したら交換する
- 一定の期間が経過したら交換する
- 実際に電圧を測定し、低下していたら交換する
- セルモーターの回転が弱くなったと感じたら交換する
私の場合、セルモーターの回転が弱くなってきたタイミングで交換することが多いです。バッテリーの寿命は、使用状況に大きく左右されるため、一概に「○年」とは言えず、交換の判断が難しいですね。
これまでに所有したバイクのバッテリー使用実績について、記事「製品レビュー:バイクのバッテリー寿命はどれくらい? 実際の使用データをもとに考察」にまとめているので、参考にしていただければと思います。
バッテリー交換に必要な道具
必要な道具は、プラスドライバー1本です。

使用バッテリー
今回使用したバッテリーは、台湾ユアサの「TTZ10S」にしました。
バッテリーは複数のメーカーから互換製品が提供されているので、どれを使用するか迷うところですが、他のバイクで使っていてコスパが良いと感じているため、このバッテリーにしました。

交換手順
バッテリー交換作業の手順を、順追って説明していきます。
シートを開け、カバーを外す
まずはシートを開けて、バッテリーが格納されている場所のカバーを外します。
写真の矢印のところがカバーです。

カバーはブラスネジ3本で止まっています。
下の画像がカバーを外した状態です。バッテリーが見えています。

配線を外し、バッテリーを取り出す
配線を外して、古いバッテリーを取り出します。
ドライバーでバッテリーの端子に接続されている配線を外します。配線をはずす時はマイナスから、逆につける時はプラスからですので、間違わないように気をつけます。
バッテリーを抜き出すためのベルトがありますので、そのベルトを持って引き出すようにバッテリーを取り出します。

古いバッテリーはくたびれ感がだいぶ出てますね。長らく働いてくれました。
GSユアサのYTZ10を使用していました。

新しいバッテリーを取り付ける
新しいバッテリーにベルトを付けます。
ベルトを付け忘れると次に取り出すのが大変になりますので重要です。

新しいバッテリーにナットをセットします。

ベルトを使いながら、新しいバッテリーを取り付けます。

元の状態に配線を接続していきます。取り付けのときはプラスからです。
動作確認
エンジンをかけて動作を確認。問題なくエンジンがかかれば、交換作業は完了です。
カバーを元通りに取り付け、時計がリセットされているようなら時計合わせを行って作業完了です。
使用済バッテリーの処分方法
バイクのバッテリーは家庭ゴミとしは回収してもらえない自治体がほとんどだと思います。バッテリーの廃棄には次ような方法がありますので、利用しやすい方法で回収してもらいましょう。
- バッテリーを購入した店舗に回収してもらう
- 廃品回収業者に依頼する
- バイク用品店やバイクショップに回収を依頼する
私の場合、バイクの車検や点検、整備などを普段お願いしているバイク屋さんが引き取ってくれるので、毎回そちらにお世話になっています。
まとめ
フォルツァのバッテリー交換は、ドライバー1本で行うことができる作業です。交換のタイミングや注意点などを理解しておけば、ショップに頼らずとも簡単に交換が可能です。
- 慣れれば10分程度で作業完了。
- 自分で交換することでコスト削減・スケジュール調整の自由度あり。
- 使用済バッテリーは適切な方法で処分が必要。
- バッテリー交換時は「外すときはマイナスから/つけるときはプラスから」を忘れずに。
- 今回使用したのは「台湾ユアサ TTZ10S」。
自分のバイクにより愛着を持てる作業でもあるので、ぜひチャレンジしてみてください!