これまで複数のバイクに乗り、さまざまなバッテリーを使用してきました。本記事では、バッテリーの寿命に関する情報を整理し、交換のタイミングや使用するバッテリーのメーカーについて考察してみます。ご参考になれば幸いです。
<筆者プロフィール>
・会社勤め35年、ITエンジニア
・バイク歴13年
・原付から1800ccツアラーまで経験
・所有したバイクの台数は11台
バッテリーはいつ交換する?
バッテリー交換のタイミングについては、明確な正解があるわけではないと思っていますが、一般的な判断基準として以下のようなものが挙げられますかね。
- 車検時や点検時に「交換した方がいい」と勧められたとき
- 一定の距離を走行したら交換する
- 一定の期間が経過したら交換する
- 実際に電圧を測定し、低下していたら交換する
- セルモーターの回転が弱くなったと感じたら交換する
私の場合、セルモーターの回転が弱くなってきたタイミングで交換することが多いです。
バッテリーの寿命は、使用状況に大きく左右されるため、一概に「○年」とは言えず、交換の判断が難しいですね。
これまでに所有したバイクとバッテリーの使用実績
これまでに乗ってきたバイクを一覧にしてみました。
学生時代(はるか昔、すべて50cc)
- ホンダ MTX50R
- ヤマハ チャンプ
- ヤマハ ジョグ
リターン後
- ホンダ CB1100(2012年モデル)
- ホンダ NC750X(2014年モデル)
- スズキ スカイウェーブ400(2016年モデル)
- ホンダ CB1300SB(2018年モデル)
- ホンダ フォルツァ(2018年モデル)
- スズキ Vストローム250(2020年モデル)
これらのバイクのうち、バッテリーの使用状況の記録があるものをまとめると次のようになります。いずれの場合も、保管場所は関東で、各走行も関東発着です。
車両 | 年式 | 排気量(cc) | バッテリーが使えた期間 | バッテリー使用期間中の走行距離 | バッテリーメーカー | バッテリー型番 | 車両保管場所 | 月あたり平均走行回数 |
ホンダ CB1100 | 2012 | 1100 | 45ヵ月 | 17400 km | 台湾ユアサ | TTZ-14S | 屋内 | 1.5 回/月 |
ホンダ NC750X | 2014 | 750 | 26ヵ月 | 14300 km | 台湾ユアサ | TTZ-14S | 屋外 | 2.5 回/月 |
スズキ Skywave | 2016 | 400 | 24ヵ月 | 12000 km | GSユアサ | YT12A-BS | 屋外 | 30.0 回/月 |
ホンダ CB1300 | 2018 | 1300 | 43ヵ月 | 15500 km | SupperNATTO | STZ14S | 屋内 | 1.5 回/月 |
ホンダ フォルツァ | 2018 | 250 | 55ヵ月 | 24800 km | GSユアサ | YTZ10S | 屋外 | 30.0 回/月 |
スズキ Vstrom250 | 2020 | 250 | 29ヵ月 | 7200 km | 古河電池 | FTX9-BS | 屋外 | 1.5 回/月 |
実績データからの考察
データが少ないので分析できるようなので状態ではないですが、以下の点が読み取れるのではないでしょうか。
● 屋内保管だとバッテリーは約1.5倍ほど長持ちする
一般的に言われていると思いますが、屋内保管のほうが長持ちしたデータがでています。
屋内の場合は平均44ヶ月、屋外の場合は平均28ヶ月、約1.5倍の差があるようなデータになっています。
●2年以上はバッテリーがもつ
走行頻度や各走行での距離に左右されるとは思いますが、上記データではいずれの場合でも24ヶ月以上はバッテリーを使用できています。
●バッテリーメーカーによる大きな差は読み取れない
少ないデータの中で断定的なことは言えませんが、データに加えて普段の使用感も含め、メーカーによる差を感じる結果にはなっていないように思います。
まとめ
バイクのバッテリー寿命について、実際の使用データをもとに考察しました。データが限られているため厳密な分析は難しいですが、以下のような傾向が見えてきました。
- 屋内保管の方がバッテリーが長持ちする。
- どのバイクでも2年以上はバッテリーがもつ。2年程度は交換の必要がないケースが多いようです。
- バッテリーメーカーによる大きな違いは見られない。
バッテリーの寿命や最適な交換タイミングは、バイクの使用状況によって異なりますが、「適切な保管」がバッテリー寿命を延ばすカギになりそうです。バイクのバッテリー管理の参考になれば幸いです!