「オイル交換を自分でやってみたいけど、できるのか不安」という方に向けて、作業手順を写真つきで詳細に解説してみました。
この記事の内容:
- オイル交換はどんな作業内容なの?
- 道具は何が必要になる?
- どんな手順で進めればよい?
- 自分で実施するメリット/デメリットは?
この記事の内容を参考にしてもらえば、オイル交換・フィルター交換の作業内容や手順を理解できると思います。
自分でやってみようという方の一助になれば幸いです。
オイル交換を自分でやるメリット/デメリット
メリット
オイル交換を自分で行うメリットとしては、
- 普段あまりチェックしない箇所を自分の目で確認する機会になる
- 抜き取ったオイルの状態を自分でチェックできる
- 自分で好みのオイルを選べる
- オイルを比較的安く調達できる
- 道具を揃えてしまえば、消耗品の費用だけで済む
- 自分のスケジュールでオイル交換ができる(予約や空き状況の確認が不要)
といった点になりますね。
デメリット
一方、デメリットですが、
- 作業の手間がかかる
- 1道具が必要
- 作業場所を確保する必要がある
といった点が挙げられます。これがバイクショップに依頼する理由にもなりますね。
オイル交換に必要な消耗品と道具
オイル交換に必要な消耗品:
- エンジンオイル 4.0L(推奨スペック:10w-30) ※フィルターを交換しない場合は 3.8L
- 廃油パック(容量 4L程度のもの)
- ドレインワッシャー M14
- パーツクリーナー



オイル交換に必要な道具:
- 17mm レンチ
- トルクレンチ
- オイルジョッキ


あると便利な道具:
- ラチェット式レンチセット
- メガネレンチ(17mm)
- ゴム手袋



フィルター交換に必要な消耗品と道具
フィルター交換に必要な消耗品:
- フィルター
- パーツクリーナー


フィルター交換に必要な道具:
- フィルターレンチ
- 17mm レンチ

あると便利な道具:
- ラチェット式レンチセット
使用オイル
今回使用したオイルは「YAMALUBE Sports」です。エンジンオイルに何を使うかは、いろんな考え方があると思いますが、他のバイクでの使用経験から、スクーター以外はYAMAHAのオイルを使い続けています。

交換手順
実際のオイル交換作業に入る前に、現在のオイルゲージの状態を確認しておきます。

オイル量は問題ないようですが、オイルはだいぶ汚れてそうです。
それでは、オイル・フィルター交換の手順を、順追って説明していきます。
暖機運転
スムーズにオイルを抜き取れるように、エンジンをかけてオイルを温めます。
時間は1〜2分程度にしています。エンジンもオイルも高温になりますので、温め過ぎに注意です。
オイルフィラーキャップを緩める
廃油をスムーズに抜くために、フィラーキャップを少し緩めておきます。

ドレインボルトを緩める
エンジンを下側から覗き込むと、中央あたりにドレインボルトがあるので、そのドレインボルトを少し緩めます。
規定のトルクで締められているので少し力がいります。ボルトをなめるのが嫌なので、私はいつもメガネレンチを使っています。

廃油処理パックをセット
廃油を捨てるためのパックをセットします。外の袋を適切な高さで折り返し、中の綿をほぐして、ドレインボルトの下に設置。

ドレインボルトを外す
ボルトを外していきます。私はこの作業がどうも苦手で、手にオイルがかかったり、ボルトを廃油処理パックの中に落としたりするので、いつもゴム手袋でやるようにしてます。


廃油がでてくるので、色に異常がないかとか、異物はないかとか、一応見るようにしてます。そこそこ汚れてるようです。
このまましばらく放置してオイルを排出します。
フィルターを外す
フィルターを外していきます。CB1300のフィルターはエキパイに囲まれた位置に取り付けられているます。

フィルターレンチとラチェットレンチを使って、フィルターを緩めますが、フィルターが緩むと同時にオイルが流れ出るので要注意です。廃油パックをフィルターの真下まで移動させておきましょう。

フィルターをレンチで緩めたら、オイルが出続けるので注意してください。


CB1300はオイルフィルターの廃油がエキパイにかからない設計になっているので、とてもありがたいです。
他のバイクでは、フィルター交換前に周辺の養生が必要なケースもあるので、その手間が省けて助かります。
ワッシャをセット
ドレインボルトも新しいものに交換すべきなのかもしれませんが、私は掃除してそのまま使ってます。パーツクリーナーで油分を落とし、拭いておきます。
ワッシャーは毎回新しいものに交換しています。

ボルトを取り付け
ドレインおよびフィルター箇所から流れ出るオイルが落ち着いたら、余分なオイルを拭き取り、ドレインボルトを取り付けます。ドレインボルトは、トルクレンチを使って規定のトルクで締めつけます。規定トルクは 30N・m。

フィルターを準備
新しいフィルターのOリングにオイルをなじませて、取り付けの準備をします。

フィルターを取り付け
フィルターを取り付けます。これは手作業です。手で締められるところまで締めたらok。

ボルト周り、フィルター周りを清掃
ドレインボルト、フィルターの周りを今一度、掃除します。オイル注入後に漏れなどがあったときに明らかに分かるように油分を取っておきます。
オイルを注入(4.0L)
新しいオイルを入れていきます。フィルター交換時の必要オイル量は4.0Lです。
使っているオイルジョッキが1Lなので、4回に分けて注入です。

エンジンをかける
フィラーキャップをしっかり締めて、エンジンをかけてオイルを一度循環させます。
エンジン停止後しばらく待ってゲージが正しい位置(オイル面がFとLの間)になっていることを確認します。
もしオイル量が足りないようなら追加します。

ボルト周り、フィルター周りに漏れがないことを確認
再度エンジンをかけオイルを循環させた後、ボルト周りやフィルター周りに漏れがないことを確認すれば作業完了です。
まとめ
CB1300のオイル・フィルター交換は、適切な道具があれば比較的簡単に行えます。
- 作業に手間はかかりますが、バイクの状態を把握できる
- オイルの種類を選べる
- 継続して行えばコストを抑えられる
といったメリットがあります。
初めての方は慎重に進める必要がありますが、一度やってみると意外と簡単に感じるかもしれません。是非、バイクのメンテナンスに楽しみながらチャレンジしてもらえればと思います。